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ホーム温泉を楽しむための基礎知識湯の花って何のこと?

湯の花って何のこと?

 温泉には、様々な成分が含まれています。その中で水に溶けない成分を集めたものが、湯の花と呼ばれるものです。家庭のお風呂に溶かせば、手軽に温泉が楽しめる入浴剤の一種で、温泉地のお土産としては定番でもあります。湯の花を入れるだけで、色々な温泉気分が味わえるのが湯の花の良いとことです。ちなみに「温泉の元」として販売されているものは、人工的に成分をまねて作られたものも多く、本当の原泉成分から抽出した訳ではありません。それと比較すると、湯の花は温泉から温泉成分を取り出したものといえます。
 ですが、天然だからいいとも限りません。湯の花の成分は、硫黄や鉄など、さまざまな成分が含まれますが、もちろんこれらの配合は温泉地によって異なります。硫黄などの金属物質が多く含まれるものは、追い炊き機能のあるお風呂に使うと、風呂釜を痛めてします。特に追い炊内部まで金属が入り込み、風呂釜の寿命を縮めてしまいます。追い炊きできないお風呂であっても、金属部分などが錆びたり、あっという間に黒ずんだりしまうから、利用には覚悟と注意が必要になります。

 次は湯の花の作り方を見ていきましょう。代表的なのは、別府・明礬温泉の採取方法です。明礬温泉では、地熱を活用して結晶化した湯の花を取り出します。熱によって温泉中の成分濃度を上げるわけです。明礬温泉では、江戸時代にすでにこの方法で湯の花が作られていました。歴史のある伝統的な方法で、「別府明礬温泉の湯の花製造技術」として重要無形民俗文化財としても指定されています。その他にも、草津温泉で有名な湯畑と呼ばれる桶を使った方法もあります。

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